Voicyというサービスで何かを聴くことがあります。
選ばれたパーソナリティが、ラジオのように様々な情報を発信してくれているサービスです。
基本的に無料で聞けて、ためになる話も多いので、移動中に聞きたい方や、動画ばかりで疲れた方などにもオススメ。
YouTubeをはじめとした各種メディアにしてもそうですが、何か自分の時間を費やすのなら「学びを得たい」という風に思う方は一定数いると思います。
私も、何かの役に立つような記事を書きたいし、学ぶ時間が多いほどいいだろう、と思います。
しかし、ある時適当にVoicyを開いていると、高橋晋平さんなる方のVoicyが再生されました。
この方はおもちゃ開発を専門としている方で、アイデアの出し方を世に伝え広めるような活動をされています。
そんな紹介にやや惹かれつつ適当な回のVoicyを再生してみると。
先ほど高橋会なる謎の会から帰ってきました
…んん?
この高橋会は名字が高橋の人が集まる会で…
今日は同じ高橋さんのゲストと一緒に
高橋あるあるを話し合っていこうと思います
なんじゃそりゃ?
高橋あるある。
日本で数の多い苗字第三位だが、それをドヤっている。
一位の佐藤も、二位の鈴木も、四位の田中も何も思っていないが
高橋は誇りに思っている。
「わかる」
「うん。ドヤっているというか心地よい感じ」
大の大人3人が揃って何を真剣に話してるのかww
視聴者からメッセージが来ました。
*高橋って何歳から書けるようになりましたか?
「う~ん、これはいい質問ですねえ」
「5歳とか6歳じゃない?」
「高橋の橋の字が書けるのが目立つから、わざとひらがなで書いてたよね」
ほんとうにくだらないwww
とまあ、そんな感じで雑談トークが繰り広げられまして。
生活の質を向上するライフハックは!とか、こういう時にどう考えるべきか!とか、メッセージ性のあるものじゃなくて、本当にただどうでもいい内容が続くわけです。
大の大人が3人も寄って、選ばれたパーソナリティーが喋れる場でそれをやってるわけ。
でもさ、それがもうくだらなくて笑えて来るわけですよ。
本人たちもふざけ半分なんだろうけど、なんとなく本気で話してる感じが伝わってくるのがまた面白い。
それで思ったのがやっぱり、ためになる情報とかそういったものが大切なのは間違いないと思うのだけれど、
人生を楽しいと思わせるものってこういう無駄なものなんじゃないかなと
このくだらないラジオ(誉め言葉)を聴いて思ったわけです。
パチンコだっておんなじようなもん。
お金払って、たまに戻ってきて、ハマっただの当たっただの、連荘しただのとやってるわけです。
正直言って無駄な時間です。パチンコなくたって、人生生きていけます。
じゃあ、パチンコやる人はなんでやるわけ?
それはもうパチンコが好きだから、楽しいからやってるんですよね。
無駄なんですよね。論理的に考えれば。
でも、そこには言葉や数字だけでは説明できないような面白さや楽しさがある。
むしろ、面白さや楽しさを追い求めるという観点に立てば、
無駄なことに真理があるのではないか。
いつかこの世を離れるとき、
ああ、人生面白かったなあって思えるとしたら。
それは、無駄なことをやっていたからじゃないか。
それは、無駄なことをせず効率良く生きよう、というのとは真逆のこと。
無駄なことは面白いのだ。それこそが人生を彩るものなのかもしれない。