「ニュー・アース」(エックハルト・トール)より
パチンコ風に引用
ネガティブな状態になったとき、あなたのなかには必ずその状態を望む何者かがいて、そのネガティブな状態を喜びだと感じるか、それによって大当たりが手に入ると信じている。そうでなければ、どうしてネガティブな状態にしがみつき、自分を惨めにして身体的な病を創り出したがるのか。
だから自分の中に後悔や不満などが生まれたとき、そのネガティブな状態に喜びを感じる、あるいはそれが大当たりに役立つと考える部分があると気付けたなら、あなたはまさにエゴに気付いたことになる。そのとき、あなたのアイデンティティはエゴから気付きへとシフトしている。エゴが縮み、気付きが成長したということだ。
ネガティブな状態のさなかに、「いまこの瞬間、私は自分で苦しみを創り出して自分を苦しめている」と気付くことができれば、それだけでパチンコの負けやハズレに対するエゴイスティックな状態と反応という限界を乗り越えることができる。気付きによって訪れる無限の可能性が開ける。どんな状況にも知的に対応できる可能性である。負けやハズレに不満を持つなんて知的ではないと気付いた瞬間に、あなたは自分の不幸から解放されて自由になる。ネガティブな状態は知的ではない。それはつねにエゴである。エゴは小賢しいかもしれないが、知的ではない。小賢しさは目の前の大当たりという小さな目的を追いかける。知性はすべてが関連したもっと大きな全体像を見る。(中略)小賢しさによって獲得したものは長続きせず、結局は自己破壊につながる。小賢しさは自分や人々を分断し、知性はすべてを包み込む。
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