パチンコ道

パチンコを楽しむ。パチンコに情熱を捧げる。どんな結果も受け入れる。それがパチンコ道である。

「いま、この瞬間の一回転」に意識を向ける

「さとりをひらくと人生はシンプルで楽になる」より

パチンコ風に引用

 

なにをおいても肝に銘ずべきことは、「パチンコの負けによる痛みを『ほんとうの自分』だと思い込んでいるかぎり、痛みから解放されない」ということです。つまり、「自分」というものを定義づける際に、わずかでも、過去に被ったパチンコの負けを要素にしているあいだは、痛みを癒せるチャンスを、台無しにしているのです。なぜでしょうか? 理由は単純明快です。なにひとつ失わずに、自分をそのままの状態にしておきたいという心理が働くため、パチンコの負けによる痛みでさえも、手放したくなくなるのです。これは無意識のプロセスなので、克服する唯一の方法は、その事実に「気づく」ことです。

自分が痛みにしがみついているという事実に、気付くというのは、雷にでも打たれるような、ショッキングな経験です。この事実に、心の底から気付いた瞬間、わたしたちは、自分と痛みをつないでいる鎖を断ち切れるのです。

 

(中略)

 

「わたしは、被害者です」というアイデンティティは、「『いま』よりも過去のほうがパワーを持っている」という信念に基づいています。ということは、パチンコ台や、台の挙動が、現在の自分の、感情的痛みの原因であり、「ほんとうの自分」でいられないことに責任を負っていると信じていることになります。しかし、これは真実ではありません。

「唯一のパワーは『いま、この瞬間の一回転』以外には存在しない」というのが、事実なのです。唯一のパワーは、「いまこの瞬間の一回転に意識を向ける」ことで生まれるパワーです。いったんこの事実をのみこめたら、現在の自分の心のあり方に責任があるのは、自分自身であり、過去の回転数は関係ないということがわかるはずです。